健康診断の結果票で「中性脂肪が高い」と書かれていても、痛みやだるさのような自覚症状は出にくい検査値です。そのため「どのくらい危ないのか」「病院に行くべきか」で迷いやすくなります。私は臨床検査技師として24年、採血された血液を測る側の仕事をしてきました。この記事では、中性脂肪の基準値と健診の判定の読み方、採血の条件で数値が動く理由、数値別の受診の目安、病院で調べることを、検査をする側の立場から整理します。診断や治療の判断は医師の領域なので、ここでは「結果票をどう読み、次に何をするか」までをお伝えします。
この記事でわかること
- 基準値:空腹時の採血で150mg/dL以上、随時(食後を含む)の採血で175mg/dL以上が「高い」と判定されます(日本動脈硬化学会 2022年版ガイドライン)
- 採血の条件:中性脂肪は食後に上がり、前夜の飲酒でも高く出やすいため、空腹時の再検査で確かめることがあります
- 受診の目安:特定健診では300mg/dL以上が受診をすすめる値で、1,000mg/dLを超えると急性膵炎のリスクが高まるとされています
- 原因:食べ過ぎ・飲酒・運動不足のほか、生まれつきの体質、糖尿病や甲状腺の病気、一部の薬でも高くなります
- 次にすること:自分の数値の段階を確かめ、必要なら内科で空腹時の再検査と関連する項目の検査を受けるのが基本です
中性脂肪が高いとは|基準値と健診の判定
中性脂肪が高いとは、空腹時の採血で150mg/dL以上、随時の採血で175mg/dL以上の状態を指します。
中性脂肪(トリグリセライド、TG)は、食事からとった脂質や、肝臓で糖質などからつくられる脂肪で、体のエネルギー源として使われます。使い切れなかった分は皮下や内臓のまわりに蓄えられます。血液の中では、カイロミクロン(食事由来)やVLDL(肝臓由来)というリポたんぱくの粒子に乗って運ばれています。
日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」は、脂質異常症の診断基準として、空腹時150mg/dL以上・随時175mg/dL以上を高トリグリセライド血症としています。健診では、この基準をもとに特定健診と人間ドックでそれぞれ判定の区分が決められています。
| 基準 | 中性脂肪の値(mg/dL) | 意味 |
|---|---|---|
| 日本動脈硬化学会の診断基準(2022年版) | 空腹時150以上/随時175以上 | 高トリグリセライド血症 |
| 特定健診の保健指導判定値(随時は2024年度〜) | 空腹時150以上/随時175以上 | 生活習慣の改善を支援する対象 |
| 特定健診の受診勧奨判定値 | 空腹時・随時とも300以上 | 医療機関の受診をすすめる |
| 人間ドックの判定区分 A/B | 30〜149/150〜299 | 異常なし/軽度異常 |
| 人間ドックの判定区分 C/D | 300〜499/29以下・500以上 | 要再検査・生活改善/要医療 |
人間ドックの区分は、日本人間ドック・予防医療学会の判定区分(2018年4月に改定された値)です。施設によっては独自の区分を使っていることがあるので、自分の結果票の判定欄を優先して読んでください。
(臨床検査技師の視点)結果票の数値の横に書かれている「基準値」は、多くの場合その施設が採用している基準範囲で、上の表の診断基準とは成り立ちが違います。基準範囲は健康な人の多くが入る幅を示したもので、診断基準は病気として扱う境目です。数値が基準範囲を少し外れていても、判定区分が「A」や「B」のことはあります。迷ったときは、数値の横の基準値ではなく、判定区分の記号と判定のコメントを見るのが確実です。
結果票の基準値・診断基準・特定健診・人間ドックの数字がなぜ違うのか、男女別の幅や40代の実際の値は、中性脂肪の基準値は?資料ごとに違う理由と自分の数値の読み方でくわしく解説しています。
空腹時と随時(食後)で基準が違う理由と、採血の条件の落とし穴
中性脂肪は食事のあとに上がる検査値なので、空腹時と随時(食後を含む)で別の基準が決められています。
ガイドラインでは、基本的に10時間以上の絶食を「空腹時」としています。水やお茶などカロリーのない水分はとってかまいません。空腹時であることが確かめられない場合は「随時」として扱い、175mg/dLを目安にします。「非空腹時」ではなく「随時」と呼ぶのは、空腹かどうかが分からない場合も含むためだと、日本動脈硬化学会のQ&Aで説明されています。
ガイドラインは、採血の前夜の飲酒が中性脂肪の上昇を長引かせることにも触れています。前日の夕食が遅かった、宴会があった、という翌朝の採血では、ふだんより高く出ることがあります。また、空腹時の採血でも中性脂肪が400mg/dL以上のときや、食後の採血では、LDLコレステロールを計算式(Friedewaldの式:総コレステロールからHDLコレステロールと中性脂肪の5分の1を引く式)で求められないため、ガイドラインはnon-HDLコレステロールか、LDLコレステロールを直接測った値で評価するとしています。
(臨床検査技師の視点)検査室では、食後の検体や中性脂肪がとても高い検体は、遠心したあとの血清が白く濁って見えることがあります。脂肪の粒が多い「乳び」と呼ばれる状態で、程度が強いとほかの項目の測定にも影響するため、分析装置が濁りの程度を記録します。結果票の中性脂肪だけが極端に高いときは、まず「採血の何時間前に何を食べたか」「前夜にお酒を飲んだか」を思い出してください。条件が分からないまま数値だけで判断せず、空腹時の再検査で確かめることが大切です。
Q. 健診の朝に水やお茶は飲んでもいいですか?
A. 飲んでかまいません。ガイドラインは、カロリーのない水分を空腹時の条件の中で認めています。ただし砂糖やミルクの入った飲み物はカロリーがあるため、空腹時の条件から外れます。
ただし、食後に測った値だから意味がない、というわけではありません。随時の基準175mg/dLを超えていれば、空腹時の値も高い可能性を考えて確かめる必要があります。
数値別の受診の目安|300と1,000が分かれ目
300mg/dL以上は受診をすすめられる値で、1,000mg/dLを超えたら急性膵炎に備えて早めの受診が必要です。
健診の判定は、数値が高いほど対応を急ぐ形になっています。下の表は、特定健診・人間ドックの判定区分と、学会・厚生労働省の資料の記載をもとに、受診の目安を数値の段階ごとにまとめたものです。治療が必要かどうかは、LDLコレステロールや血糖、血圧、喫煙の有無などとあわせて医師が判断します。
| 中性脂肪(mg/dL・空腹時) | 健診での扱い | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 150〜299 | 特定健診の保健指導判定値/人間ドックB | 生活習慣を見直し、次の健診や空腹時の再検査で確かめる。ほかの項目にも異常があれば内科で相談する |
| 300〜499 | 特定健診の受診勧奨判定値/人間ドックC | 内科を受診し、空腹時の再検査と関連する項目の検査を受ける |
| 500〜999 | 人間ドックD(要医療) | 早めに内科を受診する |
| 1,000以上 | 急性膵炎のリスクが高まる値(厚生労働省 指定難病262の資料) | できるだけ早く受診する。強い腹痛があれば救急外来へ |
随時の採血で175mg/dL以上だった場合は、医療機関で空腹時に測り直して、表のどの段階かを確かめることがあります。
すぐに受診してほしいとき:みぞおちから背中にかけての強い痛みや、吐き気・嘔吐が続くときは、急性膵炎のおそれがあります。中性脂肪の数値や健診の時期にかかわらず、救急外来を受診してください。
(臨床検査技師の考察)1回の健診で少し高かっただけで慌てる必要はありませんが、見てほしいのは前の年からの変化です。結果票を2〜3年分並べて、毎年上がり続けているなら、150台でも一度相談しておく価値があると考えています。
中性脂肪が高くなる原因|生活習慣・体質・病気と薬
中性脂肪が高くなる原因は、食べ過ぎや飲酒などの生活習慣、生まれつきの体質、ほかの病気や薬の3つに分けられます。
いちばん多いのは生活習慣によるものです。食事でとるエネルギーが使う量を上回ると、余った糖質や脂質から肝臓で中性脂肪がつくられ、血液中に増えます。アルコールも肝臓での中性脂肪の合成を増やします。運動不足や内臓脂肪の増加も、中性脂肪が高くなる方向に働きます。一方で、病気や薬が原因の場合もあり、日本動脈硬化学会のガイドラインは「続発性脂質異常症」として原因になる病気と薬を挙げています。
| 分類 | 主な例 | 出典 |
|---|---|---|
| 生活習慣 | エネルギーのとり過ぎ、飲酒、運動不足、内臓脂肪型の肥満 | 日本動脈硬化学会 ガイドライン2022年版 |
| 体質(原発性) | 家族性複合型高脂血症、家族性III型高脂血症、原発性高カイロミクロン血症など | 日本動脈硬化学会 Q&A/厚生労働省 指定難病262 |
| 病気(続発性) | 糖尿病、肥満、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、慢性腎臓病、クッシング症候群など | 日本動脈硬化学会 ガイドライン2022年版 第6章 |
| 薬(続発性) | 利尿薬、β遮断薬、ステロイド、エストロゲン・プロゲステロン、非定型抗精神病薬、免疫抑制薬など | 日本動脈硬化学会 ガイドライン2022年版 第6章 |
病気や薬が原因の場合は、もとの病気の治療や薬の調整で中性脂肪の値が変わることがあります。薬を飲んでいる人は自己判断で中止せず、主治医に健診の結果票を見せて相談してください。
痩せていても、症状がなくても高くなる理由
中性脂肪の値は体型だけで決まらず、体質や飲酒・糖質のとり方、ほかの病気の影響も受けるため、痩せていても高くなります。
原因の表のとおり、生まれつきの体質や甲状腺・腎臓の病気、薬でも中性脂肪は上がります。BMIが標準の範囲でも、健診のたびに高い値が出る人、家族にも脂質の異常を指摘された人が多い人は、体質がかかわっていないかを医師に相談する価値があります。
また中性脂肪が高くても、ふつうは自覚症状がありません。健診の採血で初めて気づくことが多く、「どこも痛くないから大丈夫」とは言えない検査値です。
(臨床検査技師の視点)体型や食生活のイメージで「自分は関係ない」と決めつけると、体質や別の病気のサインを見落とすことがあります。中性脂肪は症状ではなく数値でしか気づけないので、毎年の健診の値を記録して、変化で判断する習慣をおすすめします。
放置するとどうなるか|動脈硬化と急性膵炎
高い状態が続くと動脈硬化が進みやすくなり、1,000mg/dLを超えるような高値では急性膵炎のリスクが高まります。
日本動脈硬化学会のガイドラインは、高トリグリセライド血症を脂質異常症の1つとして、LDLコレステロールなどとあわせて、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を防ぐための管理の対象にしています。中性脂肪が高い人は、HDLコレステロールが低い、血糖が高いといったほかの異常を一緒に持っていることもあり、まとめて見ることが大切です。動脈硬化の進み具合を調べる検査については、血管年齢の調べ方と検査の費用(検査hack)で解説しています。
急性膵炎については、厚生労働省の指定難病(原発性高カイロミクロン血症)の資料が、中性脂肪が1,000mg/dLを超えると急性膵炎の発症リスクが高まり、発症した例の多くは2,000mg/dLを超えていたと記しています。日本動脈硬化学会のQ&Aも、1,000mg/dLを超える場合は急性膵炎のリスクに注意が必要としています。
(臨床検査技師の考察)インターネット上には「500mg/dL以上で膵炎」と書かれた解説もありますが、今回確かめた学会と厚生労働省の資料では、膵炎のリスクの目安として書かれていたのは1,000mg/dLでした。ただし500mg/dL以上は人間ドックで「要医療」の区分なので、膵炎の目安に届いていなくても早めの受診が必要な値であることに変わりはありません。
何科に行く?病院で調べること
まずは内科を受診し、空腹時の再検査と、ほかの脂質・血糖・肝臓・腎臓・甲状腺の検査を受けるのが基本です。
かかりつけの内科で相談でき、糖尿病がある人は糖尿病・内分泌内科、心臓や血管の病気を指摘されている人は循環器内科も相談先になります。脂質異常症の専門外来を置いている病院もあります。受診するときは、今回の健診の結果票と、あれば前の年までの結果票を持っていくと、数値の流れを医師に伝えやすくなります。病院では、たとえば次のような項目を一緒に調べることがあります。
| 調べる項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 空腹時の中性脂肪 | 採血の条件の影響を除いて、本当に高いかを確かめる |
| LDL・HDL・non-HDLコレステロール | ほかの脂質の異常がないかを見る(non-HDLは170mg/dL以上で高値:ガイドライン2022年版) |
| 血糖・HbA1c | 糖尿病は中性脂肪を上げる原因になる |
| AST・ALT・γ-GTP | 飲酒や脂肪肝の影響を見る |
| 甲状腺ホルモン(TSHなど) | 甲状腺機能低下症は中性脂肪を上げる原因になる |
| 尿たんぱく・クレアチニン(eGFR) | ネフローゼ症候群や慢性腎臓病がないかを見る |
どの検査をするかは、問診や数値を見て医師が決めます。(臨床検査技師の視点)再検査では、前回と同じ条件(空腹時かどうか)で採血してもらうと、数値を比べやすくなります。受付や問診票で、最後に食事をした時刻を正確に伝えてください。
下げ方の全体像|生活習慣・薬・サプリの位置づけ
下げ方の基本は生活習慣の見直しで、必要に応じて医師が薬を考えます。サプリは治療の代わりにはなりません。
日本動脈硬化学会のガイドラインは、脂質異常症の治療の土台を生活習慣の改善に置いています。中心になるのは、体重を適正に近づけること、お酒を控えること、体を動かすこと、食事を見直すことです。
食事で何を減らし、何を増やすかの具体的な方法は、姉妹サイトの中性脂肪を下げる食事|減らす食品・増やす食品と数値別の優先順位(検査hackダイエット)で詳しく解説しています。減量・節酒・運動を何から始め、何か月続けて、いつ測り直すかの順番は、中性脂肪を下げるには?数値別の進め方と再検査までの期間(検査hack)で数値の段階別に解説しています。この記事では、薬とサプリの位置づけを整理します。
薬で中性脂肪を下げると何が変わるか
薬で中性脂肪の数字が下がっても、心筋梗塞などが減るかどうかは、薬と対象の人によって結果が分かれています。
ひとつ目は、高純度EPA製剤(イコサペント酸エチル)を調べたREDUCE-IT試験です。スタチンを飲んでいて、心血管の病気の既往がある人、または糖尿病とほかの危険因子がある人8,179人が対象でした。EPA 4g/日の群では、心血管の病気などをまとめた主要評価項目が22.0%から17.2%に減りました(ハザード比0.75、追跡の中央値4.9年、PMID:30415628、2019年)。一方で、心房細動・心房粗動による入院は2.1%から3.1%に増えています。なお日本動脈硬化学会のガイドラインは、この4g/日という量は日本の保険適用の範囲外だと記しています。
ふたつ目は、ペマフィブラート(フィブラート系の薬)を調べたPROMINENT試験です。2型糖尿病で中性脂肪が200〜499mg/dL、HDLコレステロールが40mg/dL以下の10,497人が対象でした。中性脂肪は26.2%下がりましたが、主要評価項目は偽薬と差がありませんでした(ハザード比1.03、追跡の中央値3.4年、PMID:36342113、2022年)。
(臨床検査技師の考察)2つの試験からは、「中性脂肪の数字を下げること」と「心筋梗塞などの病気を減らすこと」が同じではないと読み取れます。数値の改善だけを目標にせず、どの薬がどんな人で病気を減らしたと報告されているかを踏まえて、医師と相談しながら方針を決めることが大切です。薬を飲み始めたあとも、自己判断でやめると数値が元に戻ることがあります。
サプリ・機能性表示食品の位置づけ
EPA・DHAなどのサプリや機能性表示食品は食品であり、病気の治療や処方薬の代わりにはなりません。
機能性表示食品は、事業者が販売前に消費者庁へ届け出れば機能性を表示できる制度で、国が個別に審査して許可するものではありません(消費者庁)。医薬品のEPA製剤とは、成分の純度や量、効果の確かめられ方が違います。サプリを使う場合は、治療中の人は主治医や薬剤師に伝えてください。REDUCE-IT試験ではEPAの群で重い出血がわずかに多かったと報告されている(2.1%から2.7%)ため、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる人はとくに相談が必要です。
再検査の前に気をつけること
再検査の前は10時間以上の絶食を守り、前日の飲酒や遅い時間の食事を避けて、条件をそろえて測ります。
- 前日の夕食は早めの時間に済ませ、採血まで10時間以上あける(水・お茶は飲んでよい)
- 前日の飲酒は控える(ガイドラインは前夜の飲酒で中性脂肪の上昇が長引くと記載)
- 当日の朝は、砂糖やミルクの入った飲み物を避ける
- 飲んでいる薬は自己判断でやめず、医療機関の指示に従う
- 今回と前の年までの結果票を持っていく
(臨床検査技師の考察)再検査の目的は、ふだんの状態の中性脂肪を知ることです。前日だけ食事を極端に抜くような準備をすると、ふだんの姿とずれた値になり、生活の見直しが必要かどうかの判断がしにくくなると考えています。いつもどおりの生活で、採血の条件だけをそろえるのが基本です。
中性脂肪が高いときのよくある質問
Q. 中性脂肪とLDLコレステロールは何が違いますか?
A. 役割と基準値が違います。中性脂肪はエネルギー源になる脂肪で、LDLコレステロールは細胞膜などの材料になるコレステロールを運ぶ粒子の中身です。ガイドライン2022年版では、LDLコレステロールは140mg/dL以上が高値とされています。
Q. 一度だけ高かった場合も病院に行くべきですか?
A. 300mg/dL未満で一度だけなら、条件をそろえた再検査で確かめるのが現実的です。300mg/dL以上のとき、毎年上がり続けているとき、血糖や肝機能などほかの項目にも異常があるときは、内科で相談してください。
Q. お酒をやめれば中性脂肪は下がりますか?
A. 飲酒が原因の一つなら下がることがあります。ただ、体質や糖尿病・甲状腺の病気、薬が原因のこともあるため、禁酒だけで済ませず、再検査の結果を見て医師と相談してください。
Q. 結果票の「基準値」とガイドラインの数字が違うのはなぜですか?
A. 結果票の基準値は施設ごとの基準範囲で、ガイドラインの数字は病気として扱う境目だからです。受診が必要かどうかは、結果票の判定区分とコメントで確かめてください。
Q. 中性脂肪の薬は一度飲み始めたらやめられませんか?
A. 一律には決まっていません。生活習慣の見直しで数値が安定すれば、医師が量を減らしたり中止を検討したりすることがあります。自己判断でやめると数値が戻ることがあるので、必ず医師と相談してください。
まとめ|中性脂肪が高いと言われたら
中性脂肪が高いと言われたら、まず採血の条件と判定区分を確かめ、数値の段階に合わせて再検査か受診を選びます。
基準は空腹時150mg/dL以上・随時175mg/dL以上で、特定健診では300mg/dL以上が受診をすすめる値、1,000mg/dLを超えると急性膵炎のリスクが高まります。痩せていても、症状がなくても高くなることがあり、原因は生活習慣だけでなく体質や病気、薬の場合もあります。下げ方の基本は生活習慣の見直しで、薬やサプリをどう使うかは医師と相談して決めてください。
参考情報
- 日本動脈硬化学会 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版(第2章)(2026年11月5日確認)
- 日本動脈硬化学会 一般の方向けQ&A(2026年11月5日確認)
- 厚生労働省 特定健康診査の健診項目の見直しに関する資料(2026年11月5日確認)
- 日本人間ドック・予防医療学会 判定区分の改定について(2026年11月5日確認)
- 厚生労働省 指定難病262 原発性高カイロミクロン血症(2026年11月5日確認)
- 消費者庁 機能性表示食品について(2026年11月5日確認)
- Bhatt DL, et al. Cardiovascular Risk Reduction with Icosapent Ethyl for Hypertriglyceridemia. N Engl J Med. 2019(REDUCE-IT)
- Das Pradhan A, et al. Triglyceride Lowering with Pemafibrate to Reduce Cardiovascular Risk. N Engl J Med. 2022(PROMINENT)
