・病院の方がいいの?
・恥ずかしいから自分でなんとかしたいけど方法ある?
【POINT】
- 性病の症状
- 検査キット比較
- 検査キットの信頼性
- 病院と自宅検査キットとの違い
- 検査キットの結果の見方
こんな症状で性病が不安
性病の一般的な症状は、かゆみ、湿疹、排尿痛、膿、喉の痛み、喉の違和感、刺激臭。
こんな症状が出ると、もしや性病ではないか?と不安になります。
これらの症状がある場合は、性病の可能性は極めて高いといえるでしょう。でも病院に行くの恥ずかしい、でも検査したい。
こんな悩みから、検査キットを探しているのではないでしょうか?
そうなった場合、検査キットの良し悪しを区別するのは非常に難しいですよね?
判断基準すらわからないのが、普通だと思います。
臨床検査技師ならどう検査キットを選ぶのか、そしてどの検査キットがおすすめなのかをお話していきます。
検査キットの比較
性病の検査キットを販売している大手を比較します。
ここで出てくるのが、GME、STD研究所、予防会。この3社が実績も多いので比較しました。検査項目はクラミジア・淋菌です。
GME | STD | 予防会 | |
料金(円) | 6170 | 5940 | 5150 |
ローコスト版 | 5190 | 0 | 0 |
送料(円) | 無料 | 540 | 無料 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 | TaqManPCR法 | 不明 |
結果までの時間 | 1~3日 | 不明 | 2~3日 |
結果相談 | 臨床検査技師 | 専門員 | 不明 |
検査担当 | 臨床検査技師 | 不明 | 不明 |
匿名性 | ○ | ○ | ○ |
今回大切なのは検査方法に関して、ガイドラインでは核酸増幅法を用いるようにと謳っています。
リアルタイムPCRもTaqManPCR法も核酸増幅法です。なので問題ありません。
しかし、検査方法が明瞭に記載されていないのは困りました。検査方法はわかりやすく書くべきだと思います。
検査キットで結果は正しいのか?
検査キットの測定法
結論から申し上げれば問題ありません。
大切なので、繰り返しになりますが。上でも説明しています、ガイドラインで認められている検査方法です。
検査キットに関しては色々な会社から出ています、全てのサイトを目を通しました。
私が一番良いと思ったのが
今回、検査法が確認できたのはこちらの検査キットになります。
そして各種すべての検査の検査法まで確認できたのは、この検査キットの会社だけでした。
【POINT】
- HIV(ECLIA法第4世代)陽性時にはWB法(ウエスタンブロット)
- 梅毒(ECLIA法)
- クラミジア(リアルタイムPCR法)
- 淋菌(リアルタイムPCR法)
- トリコモナス(PCR法)
- カンジダ(PCR法)
調べて驚きました。
他の性病検査として、HIVですがきちんと確認法(WB法)もやるようです。これがHIV検査として一般的なのですが、検査キットなので省略されると思っていました。
一般的というのは、HIVの検査ガイドラインに沿った方法で検査がなされているという意味です。
HIV陽性時には再確認として別の方法でもう一度検査します。それが測定方法としてはWB法です。
その旨がちゃんと記載されていました。
検査キットは医療職向けの商品ではないので、ガイドラインを無視しても気づかれません。しかしそこをちゃんと行っているのが信頼できます。
検査キットの信頼性
そして実はあまり知られていないのですが、こういった検査に関しては実は臨床検査検査技師が検査を行わなくても法的には問題ありません。
臨床検査技師の指導の元検査を行えば、無資格者でも問題ないのです。
小さな検査会社だとそんなこともあるのですが、この会社GMEさんは臨床検査技師が検査をしているようです。
私から言えば、お金かけてますね。検査技師の人件費は一般事務の倍は掛かります。
そして検査も365日やっているので、検査結果が速いです。これも凄い。
郵送してからで検査結果が1~2日で届くのは凄い。自社検査していなければ不可能ですね。
大手の検査会社と同等か、それ以上です。
病院と比べて検査キットは劣るのか?
この検査法だと全く同じですね。検査法が同じだけではなく、測定機器もロシュ・ダイアグノスティックス社のコバスを使っています。
大手外注会社と、変わらない機器です。
実はこの辺の検査は自前(病院内)で行っているところと、外注(外部検査会社)でやっている病院があります。
どちらがいいということはありませんが、検査結果が速いのは自前です。
そして外注の場合、大手で言えば、BML、SRL、LSIなどがありますが、その大手も同じような機械を使っています。
検査キットと検査結果が保健所と違う、なぜ?
こんな事例があったようなので、説明しておきます。
実際に検査キットと保健所での検査結果が違う結果になった。
これは実際に起きます。ただし、それはどちらかが間違っているわけではなく、検査の特性上そうなってしまったという事です。
ここは少し難しい話です。
例えばクラミジアの検査や、梅毒の検査では検査方法がいくつかあります。その検査方法の中にも抗体を見る検査と、抗原を見る検査があります。
抗体検査(Ab)は、過去にその疾患にかかったことがあると陽性になります。
抗原検査(Ag)はウィルスや細菌のそのものを見る検査で、これが陽性の場合は完全に陽性になります。
これを判断間違えると検査キットでは陰性だったのに。ってことになりますので注意してください。
この検査キットでは無料で検査結果の問い合わせ相談が出来るようなので、陽性だったたり、検査結果がわからない場合は電話で相談するといいです。
そして電話で相談しても必ず、病院を進められるはずです。陽性の場合は、電話で相談して落ち着いて病院に行きましょう。
検査キットの価格
非常に良心的だと思います。
基本的に検査は料金がそれなりにします。しかしそれほど高くないのは、保険のおかげです。
因みに淋菌は204点の保険点数になります。それに判断料。点数×10円が医療費になります。なので2040円。
1つがそのくらいなので、6個の検査がセットでこの値段は適正ですね。個人で受けるのあれば、安いと思います。
因みにHIVは病院でも自費になることがあります。未保険項目です。
検査キットで正しい結果を得るための注意点
これはどの検査キットでの検査でもそうなのですが、採取方法は注意して下さい。
検査検体を取る方法は、規定の方法で行わないと結果が正しく得られません。面倒でも採取方法を確認して下さい。
親切に動画もあるようなので、わかりやすいと思います。
性病の検査キットまとめ
性病は病院に行くのがやっぱり恥ずかしいですよね。色々と。完全に症状が出ている場合は、即病院に行くことを推奨します。
それでもという方は以前に記事にしていますので、これも参考にして見て下さい。
HIVなどは一回調べておきたいですよね。そんな方にもおすすめです。
私もHIVの検査を始めてした時は、結果が出るまでドキドキでした。やってみないとわかりませんからね。
そして検査項目が少ないのと多いのもありますので、ご自身にあったものを選んでください。12項目で肝炎付です。
人知れず悩んでいるのなら、とりあえず検査という手もありです。検査結果は臨床検査技師が、質問に答えてくれます。