臨床検査技師になるのはどうしたらいいの?試験は難しい?授業の難易度は高いの?その努力に見合った仕事内容?給料は?
こんな疑問に答えます。
自己紹介健診→治験→病院勤務を経て一転してフリーランスを目指す。医療の現場で15年以上臨床検査技師として働いています。もちろん検査キットも、大量に使いました。エビデンスをもとに検査技師として検査や病気について、専門用語は使わずにわかりやすい記事を書いています。
臨床検査技師になるには?
検索件数を調べていたらこんなワード「臨床検査技師になるには」が、かなり検索されていたのを見つけました。
検査技師として働いている私としては、嬉しい検索ですね。マイナーな仕事だと思っていたので嬉しいです。
検査技師になる方法は、国家資格を受けて受かることが最終到達点になります。その試験を受けるために学校に行く必要があります。実習もあります。
この学校には3パターンありますが、国家試験は全員受けることになるので過程よりも国家資格を得ることが最重要ですね。
検査技師になる方法は、高校から上の図のような3つのどれかに進むことになります。
国家試験の受験資格はどれもありますので、そこだけ考えればどれを選んでも同じです。受験資格を得るまでにかかる年月は違いますが。
この3つの違いについて、その後の就職時ではどのように違うのかも含めてお話します。
因みにやりがいや仕事内容に関しては別に記事にしています。
【臨床検査技師が答える】臨床検査技師とは?どんな仕事内容?給料は?
短期大学・専門学校へ行った場合
大きな違いは大学に比べて1年短い事!そして学費が安い事!
短大や専門学校の学費は大学に比べて、比較的少ないです。もちろん学校での違いはありますが、ざっくり言えば初年度学費。
100万円くらいの違いがあることがあります。県立や国立であれば短大や専門学校と同じくらいでしょう。
年間100万円違いがあり、1年の差もあるので合計500万円くらいの差額が生まれることもあるでしょう。
500万円現金で親御さんが払ってくれるならいいのですが、奨学金制度を利用するなら悩みどころです。
因みに私は専門学校。
年間学費45万でした。自分で払いましたが。
医療系大学
コチラは4年制です。
国立県立でないと学費は比較的高いです。そして1年間多く勉強できます。
勉強したいから大学へ行きたいというのは1つかもしれません、でも現場で学ぶことの方が生きた情報で私は有意義だと思います。
企業学術・研究者などの道に進みたいのであれば、大学がいいですね。むしろ大学じゃないとその後の仕事での辛いかも。
国家試験は難しい?
これは中々判断が難しです。とりあえず合格率の比較から
2019年合格率医師・・・90%
薬剤師・・・70%
看護師・・・91%
臨床検査技師・・・79%
診療放射線技師・・・75%
理学療法士・・・81%
作業療法士・・・77%
臨床工学士・・・73%
なぜ難しいかといえば、合格率では難易度はわからないからです。この合格率から考えれば、薬剤師が最難関です。
しかし、もそもそ医師になるためには大学の難易度が違います。なので平均年収とかの方がまだ難易度に近いと思います。
レアな仕事の方が給料が多いです、人が少なければ人を確保するために賃金を上げ人材確保の動きが出るからです。
産業革命からの世の中の流れです。なので賃金比較をします。
医療従事者平均年収
平均年収も時代で変わります。
たとえば医師には労働基準法一部が適用外とされています、しかし今後は適用されていきます。そうなると今は曖昧な当直というグレーな就労形態が変化します。
平均年収も上がるでしょう。
しかし、今後は病院も淘汰されます。病院が減れば人の取り合いも減ります、給料は減ります。
なので一概には言えません。
別の記事にまとめました。
就職後の大学/短大・専門からの違い
昔。私が就職したころは違いがありました。学歴を重視する傾向にありましたね。今でもそんな病院などはあるかもしれませんが、前時代的ですね。私見です。
就職したころ、2004年頃です。2000年のピークを迎えた就職氷河期ですが、地方の私はその余波が抜けきれない環境でした。
まぁ幸い就職先はあったのですが、そんな時代では学歴が個人を判断するのに重要なファクターだったわけです。
しかし今2019年は売り手市場。人手不足が当院でも顕著です。
なので、売り手市場のうちに1年でも早く就職してしまった方が私的にはいいのではないかと思っています。
学歴を重視する時代は、終わりを迎えているように思います。私は面接にも参加しますが、実際にどんな部分をみているのか記事にしています。
病院面接で【志望動機】よりも大切なこと!面接官の立場から答えます。
私の勤めている病院では、大学と専門学校の違いはありません。
給料に差はありませんし、面接の段階で有利かというとそうでもありません。僅差の場合は、偏差値の高い方を取る可能性はありますが、それ以前の問題です。
面接のときに有利になるのはということで記事にしています。
病院面接で【志望動機】よりも大切なこと!面接官の立場から答えます。
学校よりも重視していること、志望動機を考えるよりもまず行うこと。そんな内容の記事になっています。
国家資格という補償
結局、臨床検査技師は国家資格であり、国家資格を受かっていれば学力的な部分はもう担保されていると考えることができます。
一般企業と違って、学力を測る物差しが初めから用意されている病院においては出身はさほど影響しないと言えます。
国家試験の学力は、現場ではあまり関係ありませんし。
勿論、僅差の迷った時なら影響するかもしれませんが、それ以前に決まることの方が圧倒的に多いです。
専門学校でも、好感の持てる人を採用します。
まとめ
大学と短大の違いの話だったのに、大分それてしまいました。でも結局、国家資格を取るだけでは意味はあまりありません。
資格を取ったら、その資格が使える仕事に就く必要があるでしょう。その代表として病院での一例を使いました。
大学とか短大とかではなく、大切なのは人となりです。なので自分に合うほうを選ぶといいと思います。
試験合格のため検査の勉強も大切ですが、ともに学ぶ学友と仲良くできるように努力するのも就職では大切です。
人生で無駄になる経験はありません、色々経験して幅を広げて下さい。医療という環境は正しい治療や検査することを、史上の目的とするので頭が固くなりがちです。
検査技師というか、医療従事者は視野が狭い人が多い気がする。私見です。
ともあれ自分の興味があることはやるべきです、たとえ給料が少なくても。
今は何をやってもお金を稼げる時代、大切なのは好きなことに万進して経験をつみそれをどのように生かすかです。ブログもその1つ。楽しいですよ。