病院面接で【志望動機】よりも大切なこと!面接官の立場から答えます。

2019年3月27日

病院への面接は何を気を付けたらいいの?志望動機が思い浮かばない。志望動機を悩むよりも大切なことって何?服装は?事前の見学は行った方がいい?お礼状は?

こんな疑問に答えます。

自己紹介健診→治験→病院勤務を経て一転してフリーランスを目指す。医療の現場で15年以上臨床検査技師として働いていました。科長として面接官をしたことは何度もあります、非常勤面接も合わせると300人以上は面接しました。

面接について面接官の心理

当院では理事長もしくは病院長と所属長(科長)と科長補佐の3人で行うことが多いです。私も今までに何度も参加しています。

評価シートに沿って判断していくのですが、あの15分とか短い時間で人を見抜くなんてのは無理な話です。

300人以上は面接を行いました。でもまだ全然わかりません。私は比較的面接経験は多い方でしょう。

志望動機よりも大切なことは、過去の面接事例のところでお話しています。先に見たい方は目次からお願いします。

一流企業の人事課面接官なら別でしょう。でもそんなの病院にはいませんから。普段は検査業務が主です。面接のプロではないのです。

でも検査技師にしか、検査技師のことはわかりません。なので面接は検査技師なことが多いです。看護師など他のコメディカルも同様です。

そして、今病院はつぶれる時代に入り、潤沢な人員の補充などはありません。面接官の経験値が圧倒的に少ないのです。

そんな中、判断基準は科長の個人的な判断基準に委ねられる状態になります。怖いですよね、評価シート度外視にすることもあるし。

そんな面接官の背景を踏まえて、面接官の立場で考えてみて下さい。面接官は心理的にどのように考えるでしょう?

面接官が一番嫌う人材は、以下のような人。

POINT・すぐ辞める人(3年以内の離職)

・勤務態度の悪い人

・一般的な教養のない人

・コミュニケーション能力が著しく低い人

重要な3年離職率

3年以内の離職は大損失です。これを理解していない面接官もいますが。

新人が折角一人前に出来るようになって、これから病院に還元してもらえる時期に入っての退職。企業からすれば教育にかかる時間とお金は投資です。

指導者も疲弊します。

逆を言えば、病院を選ぶ皆様においても同じことが言えます。

3年離職率の高い病院は、受けるべきじゃないです。病院の運営方式として、大損失を起こしまくっている病院です。

病院運営で、根幹となる人の部分を満足に出来ていないということ。

そんな病院は、内部がいい状態でないです。

何が良くないかといえば。

POINT・給料

・人間関係

・教育環境

・管理能力

これらの一部、もしくは複数が良くない場合が多いです。

3年離職率はブラック企業の見分け方なんかでも、紹介されていますね。

他のポイント

他の部分は何となくわかると思いますが、勤務態度は最低限です。無断欠勤、遅刻、これでは業務は回りません。

一般教養は、あったほうがいいでしょう。泥棒されても困りますし、横領などの犯罪も困ります。

コミュニケーションは大切です、同僚と上手く仕事が出来るかで業務効率が違います。

同僚とトラブルが多いだけで、損失です。

トラブルの末、他の同僚が退職なんて管理者側としては泣きたくなります。

病院の状況

昔、私が就職したころは違いがありました。学歴を重視する傾向にありましたね。今でもそんな病院などはあるかもしれませんが、前時代的ですね。私見です。

就職したころ、2004年頃です。2000年のピークを迎えた就職氷河期ですが、地方の私はその余波が抜けきれない環境でした。

まぁ幸い就職先はあったのですが、そんな時代では学歴が個人を判断するのに重要なファクターだったわけです。

しかし今2019年は売り手市場。人手不足が当院でも顕著です。

なので、売り手市場のうちに1年でも早く就職してしまった方が私的にはいいのではないかと思っています。

学歴を重視する時代は、終わりを迎えているように思います。私は面接にも参加しますが、実際にどんな部分をみているのかお話します。

面接での判断基準

こんな判断基準になっている場合、何が重要になるでしょう?学歴を妄信的に信じている50代後半が面接官だったら、学歴かもしれません。

でも私は国家試験に受かっていれば、そこは気にしません。基準を満たしているわけですから。

私が見るのは、「やる気」「協調性」「過去の実績」です。

学歴なんてなくてもやる気あれば、なんとでもなります。逆にこれがないと、どうにもなりません。

先ほども少し触れましたが、仕事は人と人です。患者と同僚と上司と部下と。どこまで行っても人と人。その中で上手くやれるかというのは非常に重要です。

最後は実績。今までどんな経緯でここにきたのか?学生ならば、出席日数や学校での素行。私の場合は過去の職場に電話して、人となりを聞きます。一番手っ取り早い。

志望動機

正直私は、重要視していません。

面接に向かうにあたり、こんなことを考えていませんか?

「面接の志望動機がきちんと答えられかったらどうしよう」「恥をかきたくない」「バカにされたくない」

こんなマインドは捨てたほうがいいです。無駄に緊張すると思います。志望動機は確かにどこでも質問されてる基本でもあるので、用意できるならあったほうがいいですが。

採点で加点になることはまずないでしょう。無難でいいです。

人柄を見る面接において、動機によってどんな人柄なのか見たいだけです。

例えば、家の近くという動機の場合。

「家の近くだから」と答えたら、流石に「なんだ近ければどこでもいいのか?」と思われます。

でも「この町が好きで、この町で今後も暮らしていきたいと思っています。この地域で仕事がしたくて志望致しました。」

と答えれば。

「ああ近くがいいのか、辞めることもないかな?」

と思われるかもしれません、辞めないというのは面接官的にはありがたいのです。新人の3年離職率を下げることが新人採用では大切ですから。

事前に病院の特徴を捉える

少しだけ、面接で使えそうなテクニックも入れておきます。

事前に病院の公式サイトを確認しておきましょう。ない場合はパンフレットや病院の情報が確認できるようなものを見て下さい。

公式サイトには高確率で、病院の理念などが乗っています。

そしていくつか病院を見ればわかると思いますが、大体同じことが書いてあります。

「患者様のための・・・」

「この地域に貢献・・・」

「良質な医療の提供を・・・」

この辺は患者向けのメッセージなので、無視してください。そしてこれ以外が書いてある場合そこに注目して下さい。

例えば「救急患者の受け入れ100%を目指します。」こんなことが書いてあれば、これは病院の方針です。

そして病院運用の強い意志です。

これに対して自分はどう思ったのか、共感できたのか、自分はそれに何が出来るのか?自分がやりたい事なのか?

こんなことを考えて下さい。小論文があるなら、内容と少しずれていてもそれについて書いてもいいかもしれません。上手くからませて下さい。

この人はこの病院がしたいことが、分かっているかもしれない。そう思ってもらえたらリードです。

他の重要な要素

あとは認定資格は強いです。

例えば、超音波検査。私もやりますが、患者検査できるようになるまでに時間がかかります。早くても半年、通常1年以上が当たり前です。

それが認定を持っていれば、教育に割く時間は圧倒的に減ります。

即戦力はありがたいです。

しかし、認定を持っている人は全部ではありませんがそれにこだわりすぎる傾向がみられます。

強いこだわりは協調性を欠いてしまうことがあります、それが面接でわかると受かりません。

過去の面接事例

その日は11人の面接を行うことになっていました。

採用予定は2名。

半日以上を費やし、残業代も出ない最悪のコンディションの中の面接です。なれないスーツも着て、もうこれ以上ないテンションです。

横には理事長、ほんともう最高。

受かった人の例

はきはきしゃべる人!とか面接本とかには書いてありますね。私はそうは思わない。

はきはきしすぎてて、違和感がある人がたまにいます。私たちは受ける人の人となりは知りません。

今日だけじゃないか?無理しているんじゃないか?

そんな風に思われ違和感がそのまま点数に響きます。

受かった人は、普通の人。緊張して、しゃべる内容もたどたどしかった。新卒だけど、学校成績もまぁ普通。

でもほぼ満点で受かった。なぜか。

かんたんです。事前に見学に来ていた。それだけ。これはよく言われることですけど出来ない検査技師多いですよ。診療放射線技師は普通来るのに。

事前見学は普通2時間とか長いと4時間とかいます。

施設を見学して、検査機器の説明なんかざっくりして。「なんのこっちゃ」と思うかもしれません。でもこれが大切です。

この子はやる気あるな!と思わせるのも一つですが。最重要は時間です

先ほども言った通り、面接は短い圧倒的に短い。

15分じゃわからねーーい。なので事前に来てくれれば、4時間もその人と話せる。どんな人間で、何に笑って。何が好きで、どのくらい情熱があって。

とりあえず変な人じゃないのはわかったぞ、一緒に仕事出来そうだ。他の同僚も見た感想言ってきたぞ、悪くないな。

ってなるわけですよ。ここでこりゃダメだとなる可能性もあります。でも面接でその良さが出せないで落ちる可能性の方が絶対に高い

いいと思われる時間もなく終わる。

そしてやっぱり人間なので、一回でも顔を合わせておくと安心します。厳しい質問は辞めておくかとか思う訳です。

それが以外にも、受ける側も「この人と一緒に仕事したくない」「生理的に無理」「ここの検査室雰囲気悪い」こんな事前情報がわかります。

もうダメだと思ったら、面接辞めたらいいですしね。無理して就職する必要ないですよ。

コンビニと同じ。ここのコンビニは年齢層高そう。合わないかも、別のコンビニで働こう。

ってコンビニなら簡単に見に行って判断しますよね?同じです。

落ちた人の例

年齢は40代。バリバリやってきた検査技師。認定資格も持っていて、大学病院の勤務経験も10年以上ある。

その後、別の病院に勤務。まだ半年しか勤務していない。ん?

って感じの書類でした。

面接では当然半年しか勤務していない病院の話に。

認定持っているので、その病院で認定資格を生かし新しい機器も購入してもらい検査を行っています。と意気揚々だった。

「今辞めてこちらにきて大丈夫なのですか?」と質問したところ

「問題ありません」

「新しい機器買ったのですよね?他に出来る方ないから新しく購入になったわけでしょ?」

「そうですが、問題ないです」

「・・・」

って感じでした。問題あるわ。いくらしたその機器。たぶん2000万円くらい。

2000万円の減価償却、医療機器では6年。つまり、6年見越してそれ買ってる。大赤字です。それを問題ないと言い切る、採用されるわけない。

うちでも同じことされると恐怖するわけです。

周りに迷惑を平気でかける人は、スペシャリストでも採用できません。

面接の服装

たまに病院の面接に、普段着で来られる方がいます。ジーンズとかラフな格好の方。

普通の方は辞めたほうがいいです。圧倒的に不利。

ここで普通と表現したのには、意味があります。

面接とはつまりはその人柄、人間性、考え方を見る機会なのです。なのでスーツを着ているよりも圧倒的に信頼を抱かせる自信がある服装なら構わないと思います。

面接官は失敗したくないのです。

私服で来るのは、基本的に誠実さが欠けて見えることが多いでしょう。でもそれを覆す程魅力的な私服、かっこよく誠実そうに見える服装をコーディネートできるならいいと思います。

でも、面接官がどう思うかですから。面接官の人柄がわからない、どんな印象を持たれるのかわからないなら。

スーツが一番無難です。怪我しません。

お礼状

なくてもいいとは思いますが、好印象を残すことは間違いありません。

誠実さを伝える手段は中々少ないので、便利なツールだと思って書くといいです。ここのでお礼状は事前の病院見学へのお礼状です。

面接へのお礼状もありますが、そんなの病院では点数付け終わった後に届くでしょう。遅いです。

伝える内容はこの辺です。

POINT・見学を通して益々就職したくなった。

・自分もその環境に馴染めそうだ。

・時間を割いてもらったことへのお礼

この3つを意識して書くといいと思います。

そんなに長々と書かなくても大丈夫です、気持ちです。シンプルでもいいので、意欲が高まったことを伝えて下さい。

緊張のほぐし方

最後に面接に向かうであろう皆様に、緊張しない方法を教えておきます。面接でたまにガチガチで、顔が引きつっている方いますから。

そこまで緊張すると、流石に何も伝わらないでしょうから。

緊張しない方法は簡単です。

気持ちの持ちようでしかないので。

緊張する方は、気持ち的に【恐怖】に囚われていることが多いです。受からなかったらどうしよう。恥をかきたくない。馬鹿に思われたくない。落ちたら周りにも馬鹿にされる。

こんな恐怖から、緊張してしまうのです。そして精神的に【恐怖】は一番力が発揮できません。

なので気持ちを【挑戦】に切り替えて下さい。なかなか難しいかもしれませんが気持ちが【挑戦】にスイッチが入れば緊張はほぐれます。

【挑戦】マインドにならなければ【実験】でもいいです。

この面接でこんな受け答えをしてどうなるか試してみよう。笑顔で受け答えできるか実験してみよう。

こんな気持ちで受けて見て下さい。

これが出来そうならもう一段階上もあります。精神的にはこれが一番いいと言われています。

【使命感】です。【責任感】でもいいです。

この気持ちになれば、力は120%出せる事でしょう。恐らく表情もかなり違います、自信と希望に溢れている表情になるはず。魅力的です。

これには訓練が必要なくらい、難しいです。

そして気持ちの入り方も難しい、「家族のために受からなければならない」「この地域には俺が必要だ」

こんなの中々の環境が整わないし、かなりの自信家じゃないと無理でしょう。

なので、【挑戦】はおすすめです。

まとめ

少し偏った意見も多かったかもしれません、でも私が面接官をして感じた感想でもあります。

面接官をしたことがなかった時、面接を受ける側だった時の気持ちを思い出しながらあの時考えなかった部分を特に書きました。

面接官も不安なんです。

慣れない仕事、歳が離れている新卒。こっちも失敗したくない気持ちでいっぱいです。

なので、面接は面接官の心配をなくしてあげることが重要です。

お互いwinwinになりましょう。