妊娠したかもしれない検査しなくっちゃ。とりあえず市販薬でいいよね?病院は結構お金かかるよね?
こんな疑問に答えます。
自己紹介健診→治験→病院勤務を経て一転してフリーランスを目指す。医療の現場で15年以上臨床検査技師として働いていました。もちろん検査キットも、大量に使いました。エビデンスをもとに検査技師として検査や病気について、専門用語は使わずにわかりやすい記事を書いています。
病院での妊娠検査の料金【保険点数】について
病院での検査の場合すべて保険点数で料金は決まっていて、全国一律での料金です。違うのは自己負担分が3割なのか、1割なのかそれで変わります。
もう1つ違いが発生するとしたら、検査内容によって変わります。
ここでは検査内容にいくらの点数がついていて、自己負担がいくらになるかわかりやすく説明したいと思います。
妊娠検査の保険点数
因みに保険点数は改正されることがあります、ここでは2019年の診療報酬でお話します。
今回対象になる保険点数は
初診料・診断料・検査実施料です。
妊娠が確定していて、気づいたのが遅くもう心音が確認できる段階だとこれに超音波検査も実施されるので点数は変わります。
今回は上の3つだけ考えます。
初診料・・・282点
これはひと月に一度しかとられません、その月に一度かかっているのであれば再診料に変わります。
また夜間であったり、特定機能病院(400床以上)の場合、点数は違います。
判断料・・・生化学的検査(Ⅱ)144点
実施料・・・イムノクロマト法55点
一般的な婦人科での検査代金にないります。
検査料金
282点+144点+55点=481点です。
つまり4810円です。
でも自己負担が1割であれば、1443円。
あまりないとは思いますが、1割負担であれば。481円です。
自分で検査する場合はいくら
こちらの商品が安くて、精度も問題ないのでおすすめですが、640円です。(2019年現在)
当然、自分での検査の方が安く済みます。
しかし、これは診断補助薬です。そしてこれで陽性になったからと言って、確定できるものではありません。
確定診断には、必ず医師の診断が必要になりますので注意して下さい。
検査薬で大丈夫?
これに関しては以前記事にしています。
【検査】妊娠検査薬いつから使える?時期別おすすめ【陽性・陰性】
使える時期や、注意点、陽性陰性の判断に関してもまとめています。
検査薬の精度などに関して言えば、全然検査キット(上記のようなもの)で問題ありません。しかし先ほども言いましたが、診断には医師です。
あと市販の検査薬の使えるタイミングに関しては、生理予定の1週間後です。
病院の場合は生理予定当日から検査可能ですが、25IU/Lの感度の検査試薬を使っている場合です。病院でも市販薬と同じ50IU/Lの場合がありますので注意。
検査のタイミング
検査タイミングに関しては、子供を作ろうと思って計画的に実施していない限り生理当日の検査はしないと思います。
当然、生理が来ないから妊娠の可能性を感じるので高感度はそれほど需要がないように思っています。
いや、妊娠の結果がどうしても早くしりたい!
というのであれば、市販薬ではなく病院での検査を強く勧めます。
確定診断は。。。ともう何度も言ってるのでいいですよね。
閉経しているのに妊娠検査陽性
意外とこれが質問されるので、ここで紹介しておこうと思います。
偽陽性を起こす場合として、閉経があります。
偽陽性というのは、本当は陰性なのに結果が陽性と出てしまう場合です。
つまり妊娠はしていません。
この辺は夫婦喧嘩の種になりそうなので、理解しておくといいですね。
なぜ陽性と出てしまうのか?
妊娠検査薬というのは、hCGとの反応で線が出るような原理になっています。つまり妊娠の有無を見ているのではなく、hCGの有無を見ています。
hCGは妊娠中にはもちろん、妊娠状態を継続するためにドンドン体内で産生され続けます。48時間で倍になるくらい妊娠中は増えていきます。
しかしそれ以外の状態でもhCGが産生される場合があります、そう閉経です。
閉経では妊娠の有無にかかわらず、常に微量のhCGが産生されています。これによって妊娠していないのに「陽性」とでてしまうわけです。
まぁ閉経していることが前提です、閉経していると思ってたらまだ終わってなかった場合は妊娠します、当たり前ですが。
まとめ
妊娠というイベントは人生においても、一番大変なイベントかもしれません。それを早く知りたいのは当然だと思います。
でも焦っても結果は変わりません、そして焦るといいことありません。
どうか落ち着いて、検査に臨んで欲しいと思います。
そして自分で検査薬を使って検査する場合には、注意点が沢山あります。理解して行わないと危険なのでさっきの記事を参考にして頂きたいです。
料金に頭が回るくらい落ち着いている方がここに来られると思うので、そんなに心配はないと思いますが病院に行くとき車の運転や徒歩にも注意してください。