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知らないと危険【HIV検査】はいつから受けられる?偽陰性になってしまうウインドウ期

  • 2019年3月23日
  • 2019年3月23日
  • 性病
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HIV検査はいつから受ければいいの?検査時期を間違えると正しい結果が得られないって本当?ウインドウ期って何?HIVは治るの?

こんな疑問に答えます。

自己紹介健診→治験→病院勤務を経て一転してフリーランスを目指す。医療の現場で15年以上臨床検査技師として働いていました。もちろん検査キットも、大量に使いました。エビデンスをもとに検査技師として検査や病気について、専門用語は使わずにわかりやすい記事を書いています。ゆき@技師ブロガー (@NC0bK9MAWcyVeSa)です。

HIV検査を受診する場合の最低限の知識

最低限の知識ですね。HIVを検査したいのであれば、当然HIVに感染していないことが知りたいわけです。

その場合、検査を受けるタイミングが大切です。タイミングは時期を指しています。

HIVに関しては、検査結果が陽性に出るまでに時間がかかります。

一般的に感染が疑われる時期から、4週間後経過すると少しずつ抗体が増えてきます。そして徐々に抗体量が増えてきます。これには個人差があります。

感染から50日経過すれば、抗体が陽性になる可能性はあります。

確実な結果が欲しいのであれば3ヵ月以降、どんな人でもHIVの検査で感染しているのであれば陽性を示します。

つまり3ヵ月以降に陰性であった場合は、HIV感染症は否定できることになります。

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3か月以内の検査でも結果が「陽性」であれば、HIVに感染していると言えます。もし結果が「陰性」であった場合、検査で陽性になる期間に個人差もありますので、感染していないことを確定する意味で、3か月以降の再検査をおすすめしています。

HIV検査まめ知識 | HIV検査・相談マップから引用

繰返しになりますが確実な結果が欲しい場合は、3ヵ月以降に受けて下さい。

そんなに待てないっという方は上の図にもあるようにNAT検査という核酸増幅検査があります。

核酸増幅検査でも陽性になるのには、2~3週間必要になります。これに関してはほとんどの保健所では行っていないので、医療機関での受診が必要になってきます。

NAT検査も検索すると、都内ならいくつかの保健所で検査出来るようです。

なぜウインドウ期は陰性になるのか?

先ほども言いましたが、抗原抗体量は徐々に増えていきます。

抗原というのは、HIVつまりウイルスの事を指します。そして抗体はウイルスに対抗するために体内で作られる、免疫機能です。

この2つは、体内で徐々に増えていきます

上の絵でも乗っていますが、検出限界というものがあります。

検査試薬の反応限界ともいいます。これ以上の量がないと陽性として反応しませんというのが検出限界、反応限界です。

この限界値を超えた段階で陽性になります、そしてそれは個人個人で差があります。

直ぐに抗体が増える人もいます。なかなか増えない人もいますので、一般的には3ヵ月必要といわれるわけです。

これはHIV検査に関わらず、HBVやHCVでも同様です。

HIVとAIDS(エイズ)の違い

以外と同じものだと勘違いしている方もいるかもしれませんので、かんたんに違いを説明します。

HIVはウイルスの名称です。Human Immunodeficiency Virus。Virus=ウイルス。

AIDSは疾患名です。Acquired Immunodeficiency Syndrome。Syndrome=症候群。

なのでウイルス名称と疾患名称の違いです。

エイズはHIVに感染して起こる、状態を意味します。

上の絵でもHIVに感染して暫くしてから、AIDS期に移行します。

HIVは治るの?

現在は感染初期に治療を開始すれば、日常生活にもどることも可能と言われています。

ロンドンではHIVが完治した男性がいることも報じられました。

これは稀で、まだ世界に2人しかいません。

幹細胞移植を行ったら、HIVが検出されなくなったようです。こんな事例から将来はHIVも完治する病気になるかもしれません。

しかしまだ現在は一般的ではなく、薬による治療になります。

そして検査に関しえては、色々と方法はありますが治療に関しては専門の病院に行って治療することになります。

エイズ治療拠点病院があります。

まとめ

HIVが心配な場合直ぐにでも検査したいと思うかもしれませんが、結果に信頼性がないのであれば意味がありません。

はがゆいかもしれませんが、待つしかありません。

検査が出来る機関に関しては、別に記事にしています。よかったら合わせて読んで見て下さい。