自己紹介健診→治験→中核病院。
現在は経営課所属。エビデンスをもとに検査技師として検査や病気について、専門用語は使わずにわかりやすい記事を書いています。
先日私は、こんなツイートをしました。
https://twitter.com/AibouCom/status/1261024642224930816
HIV感染症の主な初期症状
頻度(%) | |
---|---|
発熱 | 96 |
リンパ節腫脹 | 74 |
咽頭炎 | 70 |
発疹 | 70 |
筋肉痛・関節痛 | 54 |
血小板減少 | 45 |
白血球減少 | 38 |
下痢 | 32 |
頭痛 | 32 |
吐気・嘔吐 | 27 |
トランスアミナーゼ上昇 | 21 |
肝脾腫 | 14 |
口腔カンジダ | 12 |
神経障害 | 6 |
脳症 | 6 |
引用:抗HIV治療ガイドライン
発疹が出るか出ないかで言うと、出る可能性が高いといえると思います。
【出やすい湿疹】
- 急性期皮疹
- 帯状疱疹
- 単純ヘルペス
帯状疱疹と、単純ヘルペスはHIVにより免疫が低下したことによって起きる皮疹です。
HIVに感染直後としては、急性期皮疹の症状が比較的出やすいと言われています。
HIVの急性期皮疹の写真。
HIVに感染して、3~6週間の急性期の間に症状が出ることが多く、7割くらいの方が症状を呈します。
5~10mmの赤い発疹で、胸・腕・背中にも出ます。
発疹以外にも血小板減少や、トランスアミラーゼ上昇などを引き起こします。この辺は自分ではわかりません、ここで気を付けなければならいのが。
上位の症状が、風邪に酷似しています。発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎。
しかもHIV感染の場合、「急性期=感染初期」を過ぎると無症候期といって症状がでない状態に変化します。
なので、風邪をひいたと勘違いして初期対応が遅れることがあります。
この風邪と酷似している点が、HIVの発見と治療が遅れる原因です。
HIVに関しても、早期発見から治療が重要になりますの初期段階で見つけることが大切です。
疑わしい時、迷った時はHIV検査をすることが大切です。詳しくは下記リンクで。
【信頼性】性病検査キットならGMEがベストバイ【検査法比較】
HIVのセルフチェック
HIVが心配な方は、セルフチェックをしてみて下さい。
1個でも当てはまれば、感染の可能性は否定できません、検査することをおすすめします。
【POINT】
- 性行為をするときコンドームを使わない
- 複数のパートナーがいる
- 同性愛者(男性)
- 排尿痛がある
- 股の付け根にしこりがある
- 性器にイボがある
- 全身がだるい
- 薬物使用者
- 他の性病にかかったことがある
どれにも当てはまらないから、陰性というわけではありません。
思い当たる節や、心配であるならば検査する方が良いです。
AIDSの症状
A.真菌症
1.カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)
2.クリプトコッカス症(肺以外)
3.コクシジオイデス症
4.ヒストプラズマ症
5.ニューモシスティス肺炎
B.原虫症
6.トキソプラズマ脳症(生後1か月以後)
7.クリプトスポリジウム症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
8.イソスポラ症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
C.細菌感染症
9.化膿性細菌感染症(13歳未満で、ヘモフィルス、連鎖球菌等の化膿性細菌により以下のいずれかが2年以内に、2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの)
10.サルモネラ菌血症(再発を繰り返すもので、チフス菌によるものを除く)
11.活動性結核(肺結核又は肺外結核)(※)
12.非結核性抗酸菌症
D.ウイルス感染症
13.サイトメガロウイルス感染症(生後1か月以後で、肝、脾、リンパ節以外)
14.単純ヘルペスウイルス感染症
15.進行性多巣性白質脳症
E.腫瘍
16.カポジ肉腫
17.原発性脳リンパ腫
18.非ホジキンリンパ腫
19.浸潤性子宮頚癌(※)
F.その他
20.反復性肺炎
21.リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)
22.HIV脳症(認知症又は亜急性脳炎)
23.HIV消耗性症候群(全身衰弱又はスリム病)
引用:厚労省-後天性免疫不全症候群から
HIV検査で陽性となり、こられの一つでもあるとAIDSとされます。
HIV検査について
HIV検査については保健所が一般的です。
病院では自費検査になりますので、保健所の無料検査をうける方が多いと思います。
保健所の場合は、事前予約だったり、やっている曜日が限られていたりするので事前に調べてから行った方がよいです。
他の検査方法に関しては検査キットなどもあります、詳しく検査精度に関しても深堀していますので、気になったらご覧ください。
【信頼性】性病検査キットならGMEがベストバイ【検査法比較】
HIV初期症状まとめ
いずれにしても、HIVが心配であれば早く検査したほうが良いです。
しかし検査のタイミングでは検査結果が偽陰性になることがあります。
偽陰性とは本当は陽性なのに、結果が陰性になってしまうことです。
ウィンドウ期については下記の記事を参考にして下さい。