注目キーワード
  1. 転職
  2. 薄毛
  3. 検査

【がん】アルコールと癌は無関係ではない!どの癌の発生率がある?

アルコールは適量なら身体にいいって聞いてるけど?適量でもがんの発症率は上がるの?じゃあアルコールとどう付き合うべき?禁酒は無理だよどうすればいい?

こんな疑問に答えます。

自己紹介健診→治験→病院勤務を経て一転してフリーランスを目指す。医療の現場で15年以上臨床検査技師として働いていました。もちろん検査キットも、大量に使いました。エビデンスをもとに検査技師として検査や病気について、専門用語は使わずにわかりやすい記事を書いています。

アルコールと癌の関係

アルコールと癌の因果関係に関して気になったので、調べました。

この記事は国立がん研究センターを参考にして書いています。

参考URL:https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/269.html

口当たりの良い情報、「酒は百薬の長」なんて酒飲みには都合の良い言葉です。でも口当たりのいい物は、お酒も情報も注意が必要です。

一部の疾患に関しては、アルコールを適量摂取する人の方が発生率が低いとの実験結果からそんな情報が広がっていきました。

J現状と言われる状態

見ずらいですが、飲まないほうが時々飲むよりも発生率が高いですね。数値では時々飲むをハザード比1と定義して、飲まない人が1.1です。

これが適量飲めば、身体にいい説の正体です。

しかし、これはがん全体に対して言えることであり、疾患別にみるとそうではありません。ここが落とし穴です。

適量でも発生率があがる乳がんなど

こちらはアメリカ臨床癌学会(ASCO)から出された声明を元に記事にしています。

アルコールと癌の関連性をコーホート研究と症例対照研究で、広く研究されてきました。WHOもその結果は事実上一致したことを認めています。

ここでは、癌の因果関係認めるものとして

POINT口頭、咽頭、喉頭、食道、結腸直腸、肝臓、乳房

があるとした。

このなかでもJ現象を起こさずに、直線的に癌の発生率があがる疾患として

POINT・咽頭

・口頭

・食道

・乳房

この4つは少量でも癌のリスクが向上することを、エビデンスを添えて証明しました。

この中でも、乳がんに関しては遺伝性なので家族に乳がんになった方がいる場合、飲酒は気を付ける必要性が強い。

平均約13年間の追跡期間中に、572人に乳がんの発生を確認しました。
研究開始時、その5年後、10年後に実施した計3回のアンケート調査への回答から、対象者を「過去に飲んでいた」、「飲んだことがない」、「時々飲む(月に1-3日)」、「週にエタノール換算で150g以下の飲酒」、「週にエタノール換算で150gより多い飲酒」の5つのグループに分けて、乳がんの発生率を比べてみました。
飲酒量が多い、つまり「エタノ-ル換算で週150gより多く飲酒」するグル-プでは、「飲んだことがない」グル-プに比べて、乳がんリスクが1.75倍(約75%)高いことがわかりました(図1)。エタノール換算で150gに相当する飲酒量は、日本酒なら約7合、ビールなら大瓶約7本、ワインなら約14杯(1杯100ml)、ウイスキーならダブル約7杯です。

国立がん研究センターから引用

つまり、アルコールを飲むだけ癌になる確率が上がるということです。

アルコールを飲んで顔が赤くなる人は要注意

これは私の持論も入っていますが、アルコールを飲んで顔が赤くなる人や蕁麻疹などが出る人がいますね。

私も蕁麻疹がでるタイプです。

こんな人が無理をして飲むと、癌の発生率が上がると思います

昔の人って、飲んで吐いて強くなるとかよくわからないことを言います(私の父親)が、辞めたほうがいいです。

癌化します。

アルコール分解能が最初から弱いのです、アルコールに対しての耐性がないのに鍛えてまで飲む必要性がありません。

そして、国立がん研究センターでも言っていますが食道がんの発生率は上がります。

なんか自論も的外れじゃないようで、嬉しいです。

大量飲酒では発生率は高い

そして何はともあれ、1日2合以上の飲酒をする人。もしくは長時間の飲酒をする人は癌の発生率があがります。

更に喫煙する方は、癌の発生率は2倍3倍になります。

アルコールに含まれるエタノールは分解され、アセトアルデヒドになります。その時分解酵素がタバコの発癌物質を活性化するようです。

アルコールと喫煙は最悪の組み合わせですね。

アルコールを大量に飲む人におすすめの検査

今回出た癌の発生率が上がる部位は、口頭、咽頭、喉頭、食道、結腸直腸、肝臓、乳房です。

この中で健康診断などに含まれるのは、乳がん検診だけですね。

他の検査に関しては、腫瘍マーカーで見ることしかできません。健康診断ではなく、人間ドックでないと検査できません。

まとめ

赤ワインは心臓にいいとかも、迷信です。

そのエビデンスには疑問を持たれるようになりました。逃げずにアルコールは適度にした方がいいと思われます。

あまりに我慢できない場合、その我慢のストレスが癌の発生にも寄与しますからその場合は適量を。

我慢ばかりでは、長生きしても面白くないですからね。

だから検査は必要ですよ。