30歳で薄毛が気になり始めたので、約6ヶ月プロペシアとリアップを併用し使いました。正直なところあまり効果が見られなかったので、内服薬をプロペシアからザガーロに替えてみることにしました。
薬局→医薬品メーカーと5年以上医療業界に携わって来ました。医療のノウハウを元に、薄毛の私が育毛・発毛に全力投球した体験談をお話したいと思います!
この記事でわかること
- プロペシアとリアップを併用した結果
- プロペシアとザガーロの違い(臨床結果を元に)
- 目的にあった治療薬の選択
プロペシアとリアップを併用した結果
結論から言ってしまえば、当初思っていたよりも効果が得られなかったというのが、率直な感想です。
初めにプロペシアとリアップを併用した理由について。
しかしミノキシジルのように、髪の毛の成長を促す効果はありません。
また、ミノキシジルには髪の毛の成長を促す効果はありますが、フィナステリドのようにAGAの進行を抑える効果ありません。
せっかく伸ばした髪の毛も、いずれ抜け落ちてしまいます。
そこで、プロペシアとミノキシジルを併用して、プロペシアの効果でAGAの進行を抑えながら、ミノキシジルで発毛を促すというのが狙いでした。
実際の効果のほどは、頭頂部は髪が細く地肌が目立っていましたが目立たなくなりました。
しかし、前頭部(生え際部)にはほとんど効果がありませんでした。※かかりつけの先生からも頭頂部は大分良くなったと言われました。
気になる副作用
プロペシアの主な副作用として
・食欲減退
・全身倦怠感(肝機能障害)
・性欲減退
・勃起機能不全
・乳房障害
・抑うつ症状
私はどれも発症しませんでした。
プロペシアとザガーロの違い
ザガーロは効果の部分だけで見ると、AGA治療薬のプロペシアと差はないように思えます。
しかし、プロペシアと大きく異なる点があります。
テストステロンを頭皮に悪いホルモンに変えてしまう、5αリダクターゼ(酵素)には、1型と2型の2種類あります。
5αリダクターゼの1型は全身の皮脂腺にあり、2型は前立腺や前頭部、頭頂部の毛乳頭にあります。毛乳頭はいわば、髪の毛が作られる工場です。
そのため2型を抑え込むことで、工場の稼働がスムーズになり髪の正常な成長が期待できるようになります。
米国皮膚科学会運営の『Journal of the American Academy of Dermatology誌』ではザガーロとプロペシアの5αリダクターゼ阻害作用を比較しています。
第Ⅱ相臨床試験(PhaseⅡ)のデータではザガーロの2型を抑制する作用はプロペシアの3倍、1型に関しては100倍以上もザガーロのほうが有効であることがわかっています。
このことから発毛した髪の本数や太さにも変化が出ています。
アメリカ皮膚科学会は、プラセボ(偽薬)・ザガーロ・プロペシアを治験対象の917人に服用してもらい、12週間および24週間で毛髪にどんな変化が起こったか検証しています。
直径2.54cm(500円玉ほどの大きさ)の毛髪の増毛した本数
ザガーロ0.5mgの服用 → 12週間でプラス82.3本
プロペシア1mgの服用 → 12週間でプラス50.9本
ザガーロの増毛本数とプロペシアの増毛本数で割ると、1.61689587…①
ザガーロ0.5mgの服用 → 24週間でプラス89.6本
プロペシア1mgの服用 → 24週間でプラス56.5本
ザガーロの増毛本数とプロペシアの増毛本数で割ると、1.58584071…②
①と②の平均は、1.6013…になります。
直径2.54cm(500円玉ほどの大きさ)の毛髪の太さの変化
髪の太さの変化からもザガーロが優れていることがわかります。
POINTザガーロ0.5mgの服用 → 24週間で5.8(×103μm)
プロペシア1mgの服用 → 24週間で4(×103μm)
5.8(×103μm) ÷ 4(×103μm) = 1.45
つまりザガーロはプロペシアの1.45倍、髪の太さに変化をもたらすことがわかっています。
「ザガーロは長く飲むと効かなくなる」とのウワサがありますが、この結果から耐性がつかないこともわかるはずです。
毎日継続して服用することで、確実に毛髪の変化を実感できると思います。
治療目的の違い
ザガーロとプロペシア、どちらも同じAGAに効果がある薬です。しかしそれぞれの添付文書の「効果・効能」の欄には、違いがあります。
添付文章ザガーロ:「男性における男性型脱毛症」
プロペシア:「男性における男性型脱毛症の進行遅延」
プロペシアにあるはずの「進行遅延」という言葉が、ザガーロにはありません。
つまりプロペシアはAGAの脱毛症状の進行を遅らせることはできても、発毛を促し髪を増やすとまでは書いていないんです。
実際、プロペシアの服用により髪が増えたことを実感する方もいますが、あくまでもプロペシアは「脱毛の進行を遅らせる薬」になります。
上記に記載があるように、臨床試験によって発毛・増毛の効果が詳しく検証されています。
ザガーロは現状を維持する薬ではなく、薄毛改善への高い治療効果を期待できる薬となっています。
結論
「髪が抜けるの防ぎたい」→ プロペシア
「髪を増やしたい」→ザガーロ
AGA治療の、目的に合わせて薬を選ぶことがポイントとなります。
まとめ
今後はザガーロとリアップを、併用しながら薄毛治療を行っていきます。
プロペシアからザガーロに替えてまもなく1ヶ月経ちますが、効果はまだわかりません。
以上となりますが、今後は髪の毛の状態の記事を1、2ヶ月間隔でアップしていこうと思います。