インフルエンザにかかったかもしれないけど、検査ってどのくらいの時間がかかるの?検査はどのように行うの?どんな検査方法があるの?痛くない?
こんな疑問に答えます。
自己紹介健診→治験→病院勤務を経て一転してフリーランスを目指す。医療の現場で15年以上臨床検査技師として働いていました。もちろん検査キットも、大量に使いました。エビデンスをもとに検査技師として検査や病気について、専門用語は使わずにわかりやすい記事を書いています。
インフルエンザ結果までの所要時間
インフルエンザの検査結果が出るまでの時間は5~15分です。
なぜこのくらいの差が出るかというと、使用している検査キット、もしくは検査方法によって違うからです。
診療所から大学病院でも現在は、検査キットを使うことが一般的です。
インフルエンザの検査は毎年かなりの検査件数になるため、検査方法としてどんどん精度が良くなり、検査時間も短くなりました。
昔は15分かかるのが一般的でした、昔と言っても5年前くらい。2015年くらいです。
今は5分のものが多いです。15分かかるのは、高感度インフルエンザ検査キットです。どれを採用しているかは病院次第です。
メーカーも様々あります。国内メーカーから海外まで30種類以上あります。
インフルエンザの検体採取方法
インフルエンザの検体採取方法は4つありますが、一般的には鼻腔からの採取です。検査キットの場合です。別の方法は後で紹介します。
- 鼻腔ぬぐい液・・・綿棒で鼻の奥を擦過します
- 鼻腔吸引液・・・吸引ポンプでの採取です
- 咽頭ぬぐい液・・・喉の奥を擦ります
- 鼻汁鼻かみ液・・・患者自身で鼻をかんでもらいます
この4つです。
①が一般的です。精度は②>①>③>④の順
鼻かみ液は痛くないので、患者負担は少ないのですが感度が悪いです。吸引液は準備が大変です。なので①の場合が多いです。
インフルエンザの検査方法
インフルエンザの検査キット以外の方法もあります。
CF法・・・補体結合試験
検査には血清を用います。検査結果は5日くらいででるのが一般的です。
RT-PCR
ウイルスを増幅させて検査する遺伝子検査です。6時間という短時間で、高感度な検査結果が得られるのが特徴です。
これも病院ではあまり行いません。大学病院など一部が行うか、検査センターがメインとなる検査です。
ウイルスの遺伝子型を見る事ができます。H1N1など。
ウイルス分離培養法
インフルエンザ検査キットのように、検体を採取します。検体を接種した細胞を培養します。顕微鏡で観察します。研究所などでしかほどんど行いません。
インフルエンザキットの評価に用いられます。
インフルエンザキット
因みにインフルエンザキットは金コロイド凝集の免疫クロマトグラフです。検査結果は5~15分。
ほとんどの病院はこれです。
まとめ
先ほども少しだけ触れましたが、鼻の奥をぐりぐりとされるので痛いです。
涙がでますね。
個人的には感度が多少低くても、鼻かみ液で勘弁してっと思いますが医師は鼻ぐりぐりしますね。
観念してぐりぐりされて下さい。
インフルエンザはとにかく初期段階で薬が飲めるかどうかです、ウイルスが増幅しきった後では意味がありません。
なので、検査結果は迅速に分かる必要があり今の検査キットに落ち着いています。
6時間後や数日後では、遅いのです。5日もすれば熱下がりますしね。
いつか鼻ぐりぐりしないでも、インフルがわかる日が来るでしょう。そしてインフルエンザにかからない日もきっときます。
それまで観念して、検査受けましょう。